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    愛車の学校 日産車のプロに学ぼう 遠出が増える行楽シーズンは、燃費も気になるところ。ぜひ販売店のプロのサービスで、万全の燃費対策をしましょう。

    長谷 吉哲

    日産プリンス三重販売株式会社
    津南店 テクニカルスタッフ

    1983年生まれ。高校生の頃に、親戚の影響で自動車に興味を持つ。卒業後は京都の日産自動車大学校へ進み、日産プリンス三重販売に入社。入社後は国家1級整備士の資格、日産1級整備士、日産1級テクニカルアドバイザーの資格を取得し、最上位の資格をすべて取得した者に与えられる日産マスターテクニシャンとなる。

    Master Technician's Point of View

     「エンジンリフレッシュ」のポイントは、なにより施工した後の「学習」と呼ばれる工程です。ここで、「コンサルト」と呼ばれる日産車専用のコンピュータ診断機でエンジンの設定を整えることで、「エンジンリフレッシュ」の効果を最大限に発揮します。タイヤの空気圧チェックは、「この程度はディーラーで見てもらう必要はない」と思われるかもしれませんが、私たちは、空気圧だけでなくタイヤ全体の健康を診断します。お気軽に、愛車をお持ち込みください。また、エアコンとエンジンの関係をご存じでしょうか。プロでないとエアコンの効き目の悪化がパワーロスにつながることまではなかなか気づけません。日産のプロが経験をフル活用して診断し、日産車専用の潤滑剤を用いて施工するので、ぜひお試しください。

    エコドライブ編 「燃費対策は、プロならではのチェックから。」
    知らない間に汚れがたまる?
    「エンジンリフレッシュ」をお忘れなく。

     エンジンに汚れがたまるというのは、燃料が爆発する時に発生する、燃えかすが付着してしまうことを意味します。具体的には、吸気バルブという、エンジンに空気を取り入れる扉の役割をする部品に付着します。
     ここに汚れがたまると空気を取り入れる能力が低下し、エンジンに負担がかかってしまいます。結果として、燃費や加速が悪くなります。
     さらにひどくなると、エンジンに振動や異音が発生したり、信号待ちでエンジン回転数が落ちたりします。ここまで症状が進む前に、「エンジンリフレッシュ」をおすすめします。
     空気が流れる通路を洗浄剤できれいにすることで、エンジンが本来の性能やパワーを取り戻すのです。

    「エンジンリフレッシュ」の後は、日産車専用のコンピュータ診断機を接続する。バルブの汚れが付着した状態に対応しているエンジンの設定を本来のセッティングに戻すためだ。この作業がないと、「エンジンリフレッシュ」の効果が最大限発揮できない。

    ロングドライブ前には、
    タイヤの健康チェックを忘れずに。

     タイヤの空気圧が適正でないと燃費が悪くなる。こう聞いて、意外に感じる方もいるかもしれません。けれども、ご自身が自転車に乗る時のことを思い出してください。空気が足りないと、ペダルを漕ぐのにいつもより力が必要になるうえに、ふらふらして安定しなくなるはずです。経済性と安全性のふたつの面から、遠出をする前には、タイヤの空気圧を確認してください。
     空気圧のほかに、スリップ事故につながるタイヤ溝の摩耗や、パンクの原因となるキズ、ヒビ割れにもご注意ください。日産の販売店では、通常では見えないタイヤの内側まで確認します。ぜひ、タイヤの健康チェックは私たちにお任せください。

    左:減っていることに気づきにくいタイヤ溝の摩耗は、定期的にゲージで確認してもらおう。
    右:新車が装着しているタイヤは、そのクルマの性能をフルに発揮するように開発されている。タイヤの履き替え時に選択を誤ると、乗り心地やグリップ力が低下する場合があるので注意。

    エアコンの効き目の悪化は、
    パワーロスにつながります。

     一般に、エアコンがオンの状態だとエンジンに負担がかかり、燃費や加速が低下する傾向にあります。エアコンを構成する、コンプレッサーというひとつの部品が、エンジンの力で作動しているからです。
     ここで、コンプレッサー内部の金属部品の摩擦が大きくなると、想定以上にエンジンに負担がかかってしまうケースがあります。エアコンをオンにすると燃費や加速が今までより低下すると感じられたら、日産の販売店にご相談ください。金属部品の摩擦はオイルで潤滑しているため、エアコン潤滑剤でコンプレッサーの働きを元に戻すと、エアコンがスムーズに作動するようになり、燃費や加速も回復するのです。

    エアコンの能力低下を診断するためには、専用の診断機を用いるほか、写真のように手で風量をチェックすることもある。

    ※掲載のサービス商品は、販売店により一部取り扱っていない場合があります。また、クルマの仕様により施工できない場合があります。
    詳しくは日産の販売店へお問い合わせください。

    ※本記事は2017年3月31日時点の情報を元に作成されております。