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    PRIMERA [1990年2月発売 プリメーラ]

    記憶に残る一台。

    その完成度の高さから、開発担当者たちもこぞって購入したという初代プリメーラ。FF車のほかフルタイム4WDシステム「ATTESA」を採用したT4も用意され、1991年10月には英国製の5ドアハッチバックの2.0eGTを追加設定。当時としては長期間である約5年半のモデルライフを全うした。
    文:清水雅史(モンキープロダクション)

    PRIMERA[プリメーラ]

    パッケージを突き詰め、
    世界を魅了した革新的セダン

     クルマづくりを根本から見直すことで、「ゆったり、快適に」と「速く、快適に」を両立し、独自の「コンフォート・パッケージ」を具現化したのが初代プリメーラ。エンジンルームをコンパクトにまとめ、当時の一般的なセダンよりキャビンを大幅に前進させたレイアウトにより、伸びやかで広々とした居住空間を確保。さらに、しっかりしたホールド感と快適な乗り心地をもたらすエルゴノミックシートや、トランクリッドアームの出っ張りがなく広く使いやすいトランクルームなども相まって、必要な荷物を積んで大人4人が「ゆったり、快適に」長距離を移動できるセダンが生み出された。
     一方、「速く、快適に」走行できるよう、操縦安定性と乗り心地をバランスさせることにもこだわった。当時のFF車では画期的なマルチリンク式フロントサスペンションを採用し、キビキビしたハンドリングと路面に吸いつくような乗り味を実現したのである。こうして優れた快適性と走行性能を美しいフォルムで包み込んだプリメーラは、世界各国でさまざまな賞を獲得し、高い評価を受けた。走りを支える先進技術と革新的なパッケージングを融合し、新しいセダンのあり方をカタチにした志の高さ。これらによって、多くの人々に認められるモデルになったのである。

    高剛性アルミ製ブロックの採用など、高い性能バランスに優れた直列4気筒DOHC SR型エンジンを搭載。

    運転席まわりには、使いやすいスイッチ類や視認性の高いメーターなど、安心して運転に専念できるよう配慮が行き届いていた。

    プリメーラとともに時代を彩った日産車たち

    プリメーラとともに
    時代を彩った日産車たち

    MAXIMA [マキシマ]

    初代(北米のみ)と、2代目はブルーバードの派生車種として販売され、独立したモデルへと発展したのが3代目マキシマ。「マックスリラックス」をテーマに広く快適な居住空間を実現し、2代目セフィーロ、ティアナへ続く大型FFセダンの源流となる。V6・3リッターエンジンによるゆとりの走りも魅力。

    INFINITI Q45 [インフィニティQ45]

    北米で新たに展開する高級車ブランド「インフィニティ」のフラッグシップモデルで、日本でも発売された。七宝焼きオーナメントをあしらったグリルレスな顔立ちや漆塗り蒔絵の味わいを再現したKOKONインスト(オプション設定)など日本の伝統工芸を採用し、「ジャパン・オリジナル」にこだわった。

    PRESEA [プレセア]

    柔らかみのあるスタイリングで、女性からも支持を集めたエレガントなパーソナルセダン。グリルレスフロントフェイスに逆反りのヘッドランプなど個性的な装いが特徴。車名はスペイン語で「宝石」を意味し、グレードやボディカラーのネーミングもジュエリーをイメージしたものだった。

    ※本記事は2018年3月30日時点の情報を元に作成されております。