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    ローレル

    記憶に残る一台。

    世界水準をリードする高級パーソナルセダンを標榜した初代ローレルは、ドライバーの操作に対して反応のいいラックアンドピニオン式ステアリングや、安全性の高い前輪ディスクブレーキを全車に採用。1970年には日産初のピラーレスハードトップとなる2ドアハードトップシリーズが加わった。

    ローレル

    新しい価値を提示した
    高級パーソナルセダン

     幅広いユーザーから高級パーソナルカーを求める声が高まり、これに応じて企画された初代ローレルは、中型車のセドリックと小型車のブルーバードの間に位置することから「マル中()」の呼称で開発が進められ、新たなジャンルを開拓したモデルだ。
     ローレルとはもともと月桂樹、月桂冠のこと。月桂樹はギリシャ神話に登場するアポロ神の霊木で、その枝を編んだ月桂冠は名誉の象徴だ。気品とスポーティさが調和した美しいスタイリングを持ち、燃焼効率に優れたクロスフローの高性能OHCエンジン、乗り心地と走行安定性に優れた4輪独立サスペンションなどの先進技術が数多く採用された。このような仕様がハイオーナーセダンのイメージに似つかわしいことから、「ローレル」の名前が与えられた。
     ゆとりある室内にはフロントセパレートシートや全面が厚いソフトパッドで覆われたインストルメントパネルを採用するなど、これまでにない上質感のあるパーソナルセダンを目指した。

    4ドアセダンは1970年に内外装の変更が行われ、ハミングランプが採用された。内側から外へと3段階にターンの合図を送るテールランプである。

    ホイールベースを長くとることで、快適な乗り心地と優れた走行安定性を実現。乗員1人あたりの空間は当時の乗用5人乗りクラスの中で最大だった。

    ローレルとともに時代を彩った日産車たち

    ローレルとともに
    時代を彩った日産車たち

    INFINITI Q45 [インフィニティQ45]

    ギリシャ神話の美しい女神・シルビアの車名で発売された日本のスポーツクーペの草分け。宝石のカットのようなシャープな面構成のスタイリング(クリスプ・ルック)が特徴である。ダットサンフェアレディ 1600・SP311型のシャシーに、継ぎ目の少ないボディやホワイトレザー風の内装をセミ・ハンドメイドで載せたため、生産台数は4年間で約550台に留まった。

    MAXIMA [マキシマ]

    従来の国産中型車とは一線を画する、格調ある優雅なイタリアンデザインをまとった2代目セドリック。3種類の2リッターエンジンを搭載したことも特筆すべき点で、なかでも高級グレード「スペシャル6」に搭載された、新開発の直列6気筒・L20型OHCエンジンは先進性と信頼性が高く、その後も数多くのモデルに搭載された。

    プリンス自動車工業の最高級車として誕生し、この3代目からニッサン・グロリアとなった。縦型4灯式のヘッドランプから「タテ目のグロリア」とも呼ばれる。建築力学的な構造を背景にする新しいデザインを「ロイヤル・ライン」と称し、シャープな直線を基調にしたスタイルにより、気品の高さを印象づけた。徹底した静粛性から、当時のカタログには「静」の文字が躍った。
    ※写真は1969年

    ※本記事は2020年3月30日時点の情報を元に作成されております。