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    アラウンドビューモニター開発者 大泉謙 今までになかった技術の実用化を、目指しています。 今までになかった技術の実用化を、目指しています。

    クルマの死角を減らすことを目的に開発が進められたカメラ技術は、さまざまな運転支援技術に応用され、さらに自動運転を支えるテクノロジーとしても重要な役割を担っています。

    アラウンドビューモニターはゼロからのスタートでした。開発の現場にチャレンジ精神が根づいているから、クルマのあり方を大きく変える技術が生まれるのです。 KEN OIZUMI 大泉謙 アラウンドビューモニター開発者 グローバルマーケティング コミュニケーション部 1995年入社。日産自動車総合研究所電子情報研究所を最初に、カメラを用いた視界支援技術の研究を続け、アラウンドビューモニターの基本システムの構築を手がけた。現在は開発の現場を離れているが、子どもの頃からのクルマ好きで、先代フェアレディZを所有。愛車でジムカーナを楽しんでいる。

    アラウンドビューモニターはゼロからのスタートでした。
    開発の現場にチャレンジ精神が根づいているから、クルマのあり方を大きく変える技術が生まれるのです。

    KEN OIZUMI 大泉謙アラウンドビューモニター開発者
    グローバルマーケティング コミュニケーション部
    1995年入社。日産自動車総合研究所電子情報研究所を最初に、カメラを用いた視界支援技術の研究を続け、アラウンドビューモニターの基本システムの構築を手がけた。現在は開発の現場を離れているが、子どもの頃からのクルマ好きで、先代フェアレディZを所有。愛車でジムカーナを楽しんでいる。

    ドアミラーに映らない場所やウィンドウガラスより下など、クルマには運転席から見えない死角がある。日産は1990年代から、後方の様子を映すバックビューモニターなど、安全性向上のためカメラを使った技術に取り組んできた。大泉謙はその開発に長く携わり可能性を広げた技術者で、多くの日産車が採用するアラウンドビューモニターは確かな成果のひとつだ。2007年に発売された日産エルグランドに搭載された世界初のアラウンドビューモニターは、クルマを真上から見下ろしているかのような映像をディスプレイに映しだし、周囲の状況を直感的に把握しやすくした画期的なシステムである。斜め上から撮影したものを、俯瞰しているように画像処理する「視点変換技術」を応用しているが、発想のきっかけはナビゲーションシステムにあったという。画面に表示される真上からの地図と同じように、自身が運転するクルマの周辺を真上から見ることはできないか? 大泉はそう考えたのである。
    まずは99年頃からバックカメラを使った研究がスタートする。そして広角レンズのゆがみを補正しながら画像処理の精度を高めたプロトタイプが完成した頃のことだった。あるデザイナーが興味を示し、こう質問した。「カメラの数を増やして画像を組み合わせれば、クルマの周囲すべてを見渡せるようにできるか?」。死角をなくせば、ウィンドウやミラーの配置などに自由度が増す。デザインを縛る制約を減らしたいという思いからだったが、これがアラウンドビューモニターを生み出すきっかけになった。つまり、デザイナーとエンジニアのコラボレーションで新しい技術が生まれたのである。こうして01年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカー「イデオ」に搭載され、大きな注目を浴びることとなったが、発想はもとより、高い信頼性と安全性を追求するために、“これまでになかった技術”の実用化には多くの苦労があった。「すぐには結果が出ない研究でも、将来の技術につながることもあります。自分の発想を信じてゼロからコツコツと積み重ねていく。日産の開発の現場には、そんな気風がしっかり根づいていると思います」と大泉は力強く語った。

    ※4つのカメラを用いて車両周囲を上から見下ろしたような映像をカーナビゲーション画面に映し出すことを商品化し、量産車へ搭載(2007年10月23日現在)。

    アラウンドビューモニターを初めて搭載したコンセプトカー日産 イデオ

    アラウンドビューモニターが搭載されたコンセプトカー「イデオ」は、2001年東京モーターショーでお披露目された。ボディに取りつけられた8台のCCDカメラの映像を合成し、空から見下ろしたような画像でクルマの周囲を確認できた。

    ※本記事は2015年12月2日時点の情報を元に作成されております。

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