広い視野の草食動物のように、動くものをいち早くキャッチ
警戒心が強く異変を敏感に察知する草食動物。例えば広い視野をもつウサギのように、クルマの周囲を歩いている人や近づいてくる自転車などを映像で検知する機能で安全運転をサポートします。
発進や後退時に、クルマが周囲にある移動物の存在を教えてくれたら、どれほど安全性向上につながるだろう。そんなアイデアをアラウンドビューモニター*1*2の技術を活用し具現化したのが「MOD(移動物 検知)機能*3*4」である。
カメラの映像は1秒間に30フレーム(コマ)の画像がつながってできており、移動物の検知ではフレームごとの差異を認識し、動く物体を検知する。つまり、ひとつ前のフレームに映っていないものが画像に現れ、次のフレームで位置を変えていれば、動くものが存在すると認識するわけだ。この判断を行い、画面への表示と音声でドライバーに知らせるため、アラウンドビューモニターの映像が使われている。
カメラの映像は1秒間に30フレーム(コマ)の画像がつながってできており、移動物の検知ではフレームごとの差異を認識し、動く物体を検知する。つまり、ひとつ前のフレームに映っていないものが画像に現れ、次のフレームで位置を変えていれば、動くものが存在すると認識するわけだ。この判断を行い、画面への表示と音声でドライバーに知らせるため、アラウンドビューモニターの映像が使われている。
実用化においては、さまざまなシーンで変わらず画像認識ができるよう信頼性を高めることが必要不可欠。それゆえ夜間など暗所から晴天、さらに雨の日など厳しい状況下でも実験を進めた。ハード、ソフト両面においてきめ細かな調整を行うために膨大な時間を費やしたが、地道にデータを収集することが、高精度の先進技術の誕生につながったのである。
映像をセンサーとして利用し、
まわりで動くものを発見する。
ウサギは360度に近い視野と敏感な聴覚をもっており、それが鋭いセンサーとして機能し、周囲の様子に気を配り異変を察知する。MOD(移動物 検知)機能はウサギの広い視野のようなアラウンドビューモニターの映像をもとに、フレームごとの差異を認識して動く物体を検知し、 ドライバーヘその存在を知らせる。
- *1 モニターにて確認できる範囲には限界があり、カメラ位置より高い物体は表示されません。必ず車両周辺の安全をミラーや目視で直接確認してください。
- *2 車両上方から見下ろしたような映像にはつなぎ目があり、物やクルマが不連続になるとともに高さのある物体は表示されないことがあります。また、物やクルマが倒れ込み、実際の位置より遠くに表示されることがあります。
- *3 安全装備はドライバーの安全運転を補助するものであり、あらゆる状況での衝突を回避するものではありません。システムの能力には限界があり、天候や路面状況などによっては作動しないことがありますので、システムだけに頼った運転はせず、天候や路面状況に合わせた運転、周囲の車両・歩行者の確認、十分な車間距離の確保など、安全運転を心がけてください。先進技術・機能の設定条件は、車種・グレードにより異なります。
- *4 MOD(移動物 検知)機能は自車周辺の移動物をドライバーにお知らせすることで、安全確認をサポートする機能です。すべての移動物を検知できるわけではありません。また静止しているものは検知できません。車両の操作をするときは、周囲の安全をミラーや目視で直接確認してください。
※本記事は2015年12月2日時点の情報を元に作成されております。