カップインを目指しラインを読むように、最適な経路を選択。
最適な経路を計算し、スムーズに駐車を行うインテリジェントパーキングアシストの巧みさは、まるで優秀なゴルファーが勾配や芝目を読みきってロングパットを沈めるかのようです。
アラウンドビューモニター*1*2は、車庫入れや縦列駐車を行う時に便利なシステムだ。さらに駐車する際、後退を始める位置やステアリングを切る角度など、最適な手順を画面と音声で案内する駐車ガイド機能を備えたタイプも登場した。しかし、それでもスムーズに駐車するのは難しいという声もある。そこで自動操舵でサポートすることにより、駐車のわずらわしさを減らそうというのが、「インテリジェントパーキングアシスト*3*4*5」だ。微妙なさじ加減が必要となるハンドル操作から解放されるので、ドライバーはアクセルとブレーキの操作、そして周囲の安全確認に専念することができる。
この先進技術も、クルマを真上から見ているようなアラウンドビューモニターの映像を活用している。画面を見ながら「クルマをどこに止めるのか」を簡単に指定することが可能で、想定されるクルマの軌跡も確認できるようにするなど、気軽に使えドライバーに寄り添う技術を目指した。さまざまな技術と結びつき、センサーとして重要な役割を果たすカメラ技術。それは、これからの自動運転の開発にも欠かせないテクノロジーなのである。
空いている駐車枠に、スムーズにバック
インテリジェントパーキングアシストは、モニターに映しだされたトップビューを見ながら駐車位置を指定すると、最適な軌道を判断し、そのスペースに向けて自動的にハンドル操作が行われる。それは、プロゴルファーがグリーン上で的確な判断を行い、カップインを目指すゴルフのパットのようだ。
※写真は機能説明のためのイメージです*6
- *1 モニターにて確認できる範囲には限界があり、カメラ位置より高い物体は表示されません。必ず車両周辺の安全をミラーや目視で直接確認してください。
- *2 車両上方から見下ろしたような映像にはつなぎ目があり、物やクルマが不連続になるとともに高さのある物体は表示されないことがあります。また、物やクルマが倒れ込み、実際の位置より遠くに表示されることがあります。
- *3 安全装備はドライバーの安全運転を補助するものであり、あらゆる状況での衝突を回避するものではありません。システムの能力には限界があり、天候や路面状況などによっては作動しないことがありますので、システムだけに頼った運転はせず、天候や路面状況に合わせた運転、周囲の車両・歩行者の確認、十分な車間距離の確保など、安全運転を心がけてください。先進技術・機能の設定条件は、車種・グレードにより異なります。
- *4 乗車人員、積載量、空気圧等の車両状態や、勾配などの路面状態により、目標駐車枠に対して実際の駐車位置にズレが生じる場合があります。
- *5 自動で障害物を回避する機能はありません。車両の操作をするときは、周囲の安全をミラーや目視で直接確認し、適切な運転操作を行ってください。
- *6 手放し運転を推奨するものではありません。ハンドルに手をかざし、安全運転を心がけてください。
※本記事は2015年12月2日時点の情報を元に作成されております。