日産はいつの時代も新しいクルマのスタイルを提案してきました。
SUVと時代の最先端を走るモデルを紹介します。
警察予備隊用に開発された「パトロール」が前身。赤十字社の災害救援車として利用されるなど、働くクルマとしての活躍だけでなく、一般用の4WDとして人気を誇った。ドラマの劇中車としてもお馴染み。
パートタイム式四輪駆動を搭載した都市型SUV。ベースとなっているのはD21型のダットサントラック。荷台部分にそのままハードトップがつけられているイメージの2ドアモデルのみが展開されていた。
ヨーロッパで活躍するオシャレなスタイリングの4WDとして登場したモデル。ショートとロング、2つのボディバリエーションがあり、後者には3列シートが備わる。さらに直進安定性が高く、オンロードでの性能も高い。
非常に斬新な丸みを帯びたフォルムをもつムラーノは、80以上の国で販売され、世界中で高い評価を受けた。現在展開されているクロスオーバーSUVのデザインルーツをつくった存在といえるだろう。
日産のSUVの歴史をたどるには、約70年前に遡らなければならない。最初は、1951年に開発された「パトロール」という4WD車だ。同車はもともと警察予備隊用につくられたモデルだが、のちに市販車として人気に火がついた。それから30年後、クロスカントリーブームが起き、4WD車が一般ユーザーから注目されるようになる。日産はその時期に生まれた3代目パトロールをサファリという名に変え、ロングホイールベースバージョンをつくるなど、高い実用性を誇るラインアップを揃えたことで、人気が再燃していった。
もうひとつ、ダットサントラックからの流れがある。ラダーフレームを採用していた9代目D21型ダットサントラックの頑丈さを活かし、荷台部分をハードトップにしてシートを設け、快適な居住空間をつくったテラノが86年に誕生。世界的にも最初期のSUVのひとつとして名を残した。
その後、都市型SUVは市場に定着し、ミストラルやムラーノなどのファッショナブルなSUVやクロスオーバーSUVが生まれることになった。
2017年にマイナーチェンジを果たした最新型。最大の変更点は、高速道路 同一車線自動運転技術のプロパイロットを設定したこと。高速道路の運転で感じるストレスが大幅に減り、長距離移動時の疲労も軽減。帰りの運転を気にすることなく、アウトドアスポーツを楽しめる。
2010年に登場し、そのユニークなスタイリングが人気を博したクロスオーバーSUV。ガソリン燃焼が安定し、燃費がアップするデュアルインジェクター(各吸気ポート1つずつ、気筒あたり2つのインジェクターを設けたもの)を世界ではじめて*採用した点も、当時のトピックだった。
日産が日本で展開しているSUVはジューク、エクストレイルの2モデル。ジュークの最大の特徴は、クーペライクなルーフラインとグラマラスでスポーティなフェンダーをSUVに融合させたスタイリング。他のカテゴリーがもつデザイン要素を取り入れた、新時代のクロスオーバーSUVデザインを確立した存在だ。
そしてエクストレイルは、4WDなどの性能だけにこだわるのではなく、SUVに必要な装備と機能を誰もが所有しやすい手頃な価格で楽しむ新しいコンセプトから生まれた。北米などで販売される「ローグ」もエクストレイルの兄弟車で、世界中で多くの人に愛されている。
現行モデルには、早い段階からニッサン インテリジェントモビリティに基づく、最新技術が搭載されてきた。インテリジェント エマージェンシーブレーキ*1、LDW(車線逸脱警報*2)をはじめ、2017年のマイナーチェンジではプロパイロット*3も設定し安全面を強化。日産は、常に新しいSUV像を提案している。そんな最先端のSUVを開発できる理由は、長年培った4WDの歴史があるからにほかならない。
※本記事は2017年12月5日時点の情報を元に作成されております。