半世紀の歴史がある、国産スポーツカーの代表格。
半世紀の歴史がある、
国産スポーツカーの代表格。
1960年代後半に誕生したフェアレディZは、世界中のクルマ好きから「フェアレディZの父」として慕われた故・片山豊が、北米市場のために新たに提案したクルマだった。米国日産の社長であった片山は、当時のアメリカ市場にスポーツカーの楽しさを劇的に広めるべく、手頃な価格の2人乗りスポーツモデルをつくり、北米のスポーツカー市場に一石を投じたのだ。結果、9年の生産期間で、グローバルで約52万もの台数を販売し、日本のスポーツカーの代表格として一気に名乗りを上げた。
2ドアのファストバックスタイル、ロングノーズ&ショートデッキの流麗かつソリッドなフォルム、余裕のある排気量をもつエンジン、FRの駆動方式。誕生以降、世代によって曲折はあったものの、これらの基本的なコンセプトは現行の6代目、Z34型にも色濃く残され、人気とその存在価値は絶大なものになっている。
“Z”には“この上ない”などの意味が隠されている。守られてきた伝統と時代ごとの革新が融合し進化しているからこそ、フェアレディZはスポーツカーであり続けられるのだ。
※本記事は2017年12月5日時点の情報を元に作成されております。