[LEGEND_FUTURE] BACK TO TOP >

    more

    HISTORY of FAIRLADY Z 歴代のフェアレディZ

    半世紀の歴史がある、国産スポーツカーの代表格。

    HISTORY of FAIRLADY Z 歴代のフェアレディZ

    半世紀の歴史がある、
    国産スポーツカーの代表格。

     1960年代後半に誕生したフェアレディZは、世界中のクルマ好きから「フェアレディZの父」として慕われた故・片山豊が、北米市場のために新たに提案したクルマだった。米国日産の社長であった片山は、当時のアメリカ市場にスポーツカーの楽しさを劇的に広めるべく、手頃な価格の2人乗りスポーツモデルをつくり、北米のスポーツカー市場に一石を投じたのだ。結果、9年の生産期間で、グローバルで約52万もの台数を販売し、日本のスポーツカーの代表格として一気に名乗りを上げた。
     2ドアのファストバックスタイル、ロングノーズ&ショートデッキの流麗かつソリッドなフォルム、余裕のある排気量をもつエンジン、FRの駆動方式。誕生以降、世代によって曲折はあったものの、これらの基本的なコンセプトは現行の6代目、Z34型にも色濃く残され、人気とその存在価値は絶大なものになっている。
     “Z”には“この上ない”などの意味が隠されている。守られてきた伝統と時代ごとの革新が融合し進化しているからこそ、フェアレディZはスポーツカーであり続けられるのだ。

    1969年 初代 S30型

    1960年につくられた、オープンボディのSPL212に与えられた呼び名が「フェアレディ」。その約10年後、アメリカ市場を意識し開発したのが、初代フェアレディZだった。ロングノーズ&ショートデッキのプロポーションが特徴。

    1978年 2代目 S130型

    先代のスポーツカースタイルを継承しながら、2代目は少しワイドになって登場。エンジンは2000ccと2800cc、2つの排気量のL型・直列6気筒をラインアップ。テレビドラマの劇中車として採用され、日本でも人気を獲得した。

    1983年 3代目 Z31型

    空力性能向上のために「パラレルライジングヘッドランプ」を採用するなど、ボディをフラッシュサーフェス化。全グレードに新型V6エンジンを搭載。VG30ETエンジンは230PSの大パワーで、多くの人を虜にした。

    1989年 4代目 Z32型

    1990年までに動性能の世界一を目指す「901活動」でR32型スカイラインをはじめとする数々の名車が生まれた。Z32型もその一台。「スポーツカーに乗ろうと思う。」というコピーで発売され、10年以上もの長い期間生産された。

    2002年 5代目 Z33型

    Z32型が絶版となったのが2000年。それとほぼ同時期に、COOに就任したカルロス・ゴーンは日産DNAの象徴としてのフェアレディZの存在に注目し、コンセプトを守りつつ、新型車の開発を決めた。このZ33型はこうして生まれたのだ。

    2008年~ 6代目 Z34型

    5代目よりもホイールベースを100mm短くし、機敏さと軽量化を両立。一方、トレッドをワイドにし、コーナリング/高速走行時のスタビリティも向上させた。先代のイメージを残しながら、緻密に総合性能を底上げした現行モデル。

    ※本記事は2017年12月5日時点の情報を元に作成されております。