電気自動車の礎を築いた、2つの取り組み。
電気自動車の礎を築いた、
2つの取り組み。
電気自動車の日産リーフを発売するまでにはさまざまなテストが行われた。なかでも特徴的だったのが小型電気自動車ハイパーミニだ。同車のコンセプトは「人と街と一緒に暮らすパートナー」。車両開発に加え、横浜みなとみらい21 地区など、試験が行われた地域の住宅地や公共施設などに充電スタンドを設置。充電スポットならば乗り降りが自由という、現代のカーシェアリングを先取りするようなコンセプトも同時に提示されていた。
もうひとつがリチウムイオンバッテリーをいち早く搭載していたプレーリージョイEV。法人向けにリース販売され、さまざまなシーンで用いられたが、なかでもユニークな使用法だったのが国際北極観測隊への貸与である。排出ガスで調査データに影響を及ぼさないためには、ゼロ・エミッション車が気象観測には不可欠だった。プレーリージョイEVは、2000年から6年間、観測基地で働き続けた。
いち早く電気自動車時代の始まりを告げた日産リーフは、突如として生まれたわけではない。さまざまな実験と取り組みを行い、電気自動車を開発してきた背景があるからこそ、多くの人に愛されるモデルを生み出すことができたのだ。
日産リーフの最新バッテリーは、さらなる進化を遂げている。バッテリーセル内の単位面積あたりの高密度化を図り、従来と同等のサイズで容量を40kWhまで拡大。航続距離400km*3を達成した。
※本記事は2017年12月5日時点の情報を元に作成されております。