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    愛車の学校 日産車のプロに学ぼう 日頃クルマと接していても、部品の消耗には気付きにくいものです。消耗部品のメンテナンスについて、販売店のプロがアドバイスします。 写真:殿村誠士  文:サトータケシ

    岡 正樹

    日産プリンス名古屋販売株式会社
    勝川店 サービス課 主任 テクニカルスタッフ

    1988年生まれ。幼稚園に通う頃からクルマ好き。日産で整備士をしていた叔父に憧れ日産自動車大学校へ進学。入社後も研鑽に励み、難関とされる国家1級整備士のほか、日産の社内資格も取得。整備士界のスーパーエリート、マスターテクニシャンHITEQの称号を得た。全国日産サービス技術大会で優勝という輝かしい経歴も持つ。

    Master Technician's Point of View

     今回、ここにご紹介するメンテナンスは、日産車のプロフェッショナルがおすすめするサービスです。まずエンジンオイルは、日産製エンジンの性能をフルに発揮させるように開発した純正のオイルや、オイルの汚れを除去する日産車専用フィルターをご用意しています。
     クルマの安全を保つために最も重要なブレーキ性能は入念に点検。ブレーキパッドの摩耗を確認するのはもちろん、ブレーキオイルの減り具合やブレーキディスクローターの変形などをトータルでチェックします。
     さらにランプは、車体の構造を知り尽くした私たちが丁寧かつ安全に作業を行い、明るい視界の確保はもちろん、クルマの美しさを保つお手伝いをします。

    早めのチェックが、長持ちの秘訣。
    オイルは乗らなくても劣化します。

     エンジンオイルは、エンジンを正常に働かせるうえで大切な役割を果たしています。金属と金属がこすれる部分に膜を作り、摩耗を防いでいるのです。肌を守るハンドクリームのようなものだと言えます。
     オイルが劣化すると金属の動きが滑らかさを欠き、燃費の悪化やパワーの低下を招きます。最悪の場合にはエンジンが破損する可能性も。
     注意したいのは、乗らなければオイルは劣化しないと考えている方が多いこと。乗らなくても酸化によってオイルの性能は落ちるので、6カ月または5000kmでのオイル交換を推奨しています。エンジンに振動や異音を感じたら事態は深刻。そうなる前に、オイルを管理しましょう。

    エンジンオイルは、走行距離が延びるにつれて透明だった色が茶、黒へと変化します。ただし透明さを保ったまま酸化によって性能が落ちている場合も。粘度も見た目ではわからないので、専門家に任せるのが安心です。

    ブレーキパッドは、
    消耗部品であることを忘れずに。

     ブレーキの仕組みを理解するために、自転車の前輪を思い出してみましょう。ブレーキパッドが両側からホイールを押さえつけ、その摩擦で止まっているはずです。クルマのディスクブレーキも原理は一緒。ブレーキパッドを摩擦で削りながら速度を落とすのです。 ブレーキパッドが減って薄くなると、ブレーキを踏むたびにキーキー音がするようになります。さらにひどくなると、ブレーキディスクローターの損傷も招くことになります。一般的な使い方であれば、ブレーキパッドの残圧が5mmになるか、または、3万km走行ごとに交換するのが目安です。ブレーキの効きは安全の要ですので、余裕を持った交換が大切です。

    左が新品、右がかなり摩耗が進んだもの。摩耗が進む前に、余裕を持って交換するようにしましょう。ディスクローターを傷つけてしまうと大がかりな修理が必要です。

    ランプ交換で
    安心・安全の明るさを。

     クルマのランプの役割は、暗い場所を照らすことだけではありません。フロントにもリヤにも、ランプを点灯させることで、「自分がここにいる」と周囲のクルマや人に知らせる役割があるのです。たとえばリヤのコンビネーションランプが切れてしまうと、追突される危険性が高くなります。
     ただし、デザインが凝っているモデルは、ランプを交換できない構造のものもあります。無理にカバーを外そうとすると、バキッとツメを折ってしまうというケースも。
     もしランプが切れてしまったら、構造を熟知した日産の販売店にお任せください。ボディに傷を付けないように養生をするなど丁寧に作業を行います。

    歩行者保護のためにカバーに樹脂を用いる最近のヘッドランプは、長く使うと曇ってしまいます。そこで「ヘッドライトクリーニング&コート」を施すと、明るさが回復するばかりか、見た目もすっきりとします。

    *掲載のサービス商品は、販売店により一部取り扱っていない場合があります。また、クルマの仕様により施工できない場合があります。
    詳しくは日産の販売店へお問い合わせください。

    ※本記事は2018年3月30日時点の情報を元に作成されております。