電動フォーミュラカーによる革新的なレースシリーズであるフォーミュラE。
「ニッサン インテリジェント モビリティ」の優れたパフォーマンスを示すべく、日本の自動車メーカーとして初参戦する。
フォーミュラカーとは、タイヤがむき出しで屋根をもたないレーシングカーである。その頂点に立つレースといえばF1だが、「ABB FIAフォーミュラE選手権」という新しいカテゴリーが、いま注目を浴びている。「E」が示すとおり電気自動車によるレースで、2014年にスタート。18年12月から19年7月に行われる第5シーズン(全13戦)から、日産はワークス体制で参戦し、勝利を目指す。
電気で走るフォーミュラEは、日産リーフと同様、走行時に排出ガスをまったく出さない、環境に配慮したゼロ・エミッションのカーレーシング。また、エンジンを搭載したマシンに比べると、走行中も驚くほど静か。このような特長を最大限に活かし、世界各国の大都市の街中を一時的に閉鎖したストリートコースで戦いが繰り広げられる。それゆえモータースポーツとより接しやすい環境が整うことも、他のレースにはない大きな魅力となっている。
「ニッサン インテリジェント モビリティ」は、クルマがエネルギーをどのように使い、どのように走るのか、そして社会とどのようにつながっていくのかという日産のビジョンである。このメッセージを幅広く伝え、培ってきた技術力を示す絶好の機会と考え、日産は電気自動車による革新的なフォーミュラカーレースへの挑戦を決めた。
世界の自動車メーカーのワークスチームが参戦し、激しい競争が繰り広げられるフォーミュラE。そこで戦う日産のマシンに、ぜひ注目していただきたい。そして、新たなカテゴリーにおいて切磋琢磨することで得られる最新のEV技術は、将来、日産の量産車にも活用されていく。
フォーミュラEに参戦するマシンは各チームともシャシーは共通だが、パワートレインなどは独自の開発が認められている。第5シーズンからは「Gen2」と呼ばれる第2世代にマシンが進化。安全性を高めるためドライバーの頭部を保護するフレームが採用され、タイヤはカウルで覆われた。さらに、バッテリー容量がアップし、第4シーズンまではレースの途中でマシンを乗り換えたが、ノンストップで走りきることが可能に。
※本記事は2018年12月4日時点の情報を元に作成されております。