たくさんのファンの期待に応えるため、いつの時代も勝利にこだわってきた日産のモータースポーツ活動。
SUPER GTにはGT-Rで挑み続け、ワクワクするような戦いを繰り広げている。
いま日本のレースで最も観客を集めるのが、SUPER GTだ。1994年に全日本GT選手権としてスタートし、05年に改称。市販車をベースとするマシンがしのぎを削るツーリングカーレースの最高峰で、「GT300」と、より高性能な「GT500」が混走する。タイヤ交換 や給油を行うピットワークがレースの行方を左右し、マシン、ドライバー、スタッフと、チーム一丸となって勝利を目指すところに、魅力が凝縮されている。 日産は08年からR35 GT-Rを「GT500」に投入し、初参戦のシーズンながらドライバーズタイトルを獲得。その後も11、12、14、15年にシリーズチャンピオンに輝くというめざましい戦績を残してきた。
競技車両の設計・開発は日産のモータースポーツ活動を担うNISMOが行う。さらにそのマシンで日産のワークスチームとしてシリーズチャンピオンを目指す。また、NISSAN GT-Rで参戦する他のチームも技術面でフォロー。つまりNISMOは、「GT500」において、3つの重要な役割を果たしている。また、NISSAN GT-R NISMO GT3の開発・販売・技術支援を担い、「GT300」でも数多く戦っている。
車両製作にあたっては量産車の開発部門と協力して行う部分もあり、人財交流も盛んだ。短期間でマシンをつくり、アップデートを繰り返し、それが順位という明確な結果につながる厳しいモータースポーツの世界。そこで培われた経験を量産車のクルマづくりにも活かしながら、日産はクルマを楽しむ文化をさらに広げ続けている。
※本記事は2018年12月4日時点の情報を元に作成されております。