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    過去から現在、そして未来へ。自動運転を巡るQ&A

    いつの時代もクルマのイノベーションを
    リードし続けてきた日産は、
    自動運転のあり方についても
    トップランナーとして走り始めている。
    これまで築き上げてきた技術と信頼性が、
    すぐそこに迫った未来を担うのだ。

    Q1.どうして自動運転が求められるの? A.人的ミスを補い、事故を減らすため。

    Q1.どうして自動運転が求められるの? A.人的ミスを補い、事故を減らすため。

    切実に求められてきた、
    運転支援システム

    交通事故は96%が運転者のミスによって起きており、また、不適切な車間距離や加減速が渋滞を生み、ドライバーにストレスを与えるなど、安全かつ快適な操縦をサポートしてくれる運転支援システムが切実に求められている。日産は創業以来、「移動することで人生はより豊かになり、人々は進化していく」と考え続けている。つまり、かねてから安全性の追求を大きなテーマとして掲げ、その実現のために必要な、的確な判断とコントロールが行える機械による運転支援技術を積極的に開発してきたのだ。

    Q2.日産はどうして開発に熱心なの? A.安全で快適な移動をすべての人に提供したいから。

    Q2.日産はどうして開発に熱心なの? A.安全で快適な移動をすべての人に提供したいから。

    • アンチロックブレーキシステム

      1996年に標準化。急ブレーキなどで起こるタイヤのロックを防ぐことで、車両が進行する方向の安定性を保つ。

    • アクティブレーン
      コントロール※

      車線に対するクルマの方向のずれに応じて操舵力をわずかに変化させることで直進性を向上させる世界初*1の技術。

    • LDW (車線逸脱警報)※

      フロント、リヤのカメラで走行車線の白線を認識。ドライバーが意図せず車線を逸脱した場合それを検知しディスプレイの表示と警報で注意を喚起し安全を確保。

    • レーンキープサポートシステム

      2001年に世界初*2搭載。直線路で道路の傾きや横風などで進路が乱されそうになったとき、車線に沿って走行するようステアリング操作をサポート。

    • インテリジェント FCW※
      (前方衝突予測警報)

      2台前を走る車両の車間、相対速度をセンサーで検知。自車の減速が必要な場合は、表示と音でドライバーに注意を促す。

    • インテリジェント
      アラウンドビューモニター
      (移動物 検知機能付)※

      上空から見下ろすかのような映像により、スムースな駐車をアシスト。クルマの停止時、発進時にカメラが周辺の移動物を検知した際はモニター表示と音で報知。

    安全技術を広く迅速に
    普及させていくことも使命。

    日産は事故のない社会を目指し、日産車のかかわる死者数実質ゼロ(ゼロ・フェイタリティ)を目標に掲げている。そのために必要なのが運転支援技術の開発、追求だ。1996年のABS標準化からレーンキープサポートシステム、LDWなどと、日産は約20年間で次々と世界に誇る新技術を開発し、2016年には高速走行でのドライバーの負担を軽減するプロパイロットを実現させた。これからも日産は事故のない社会を目指して安全で快適な移動をすべての人に提供するため、技術開発に磨きをかけていく。

    プロパイロット※

    高速道路の運転でアクセル、ブレーキ、ハンドルの操作をクルマがアシスト。前を走行するクルマを検知し車間距離を保ち、白線を検知して走行車線の中央を走行することをサポート。高速道路の走行におけるドライバーの負担を軽減する。

    初めて「プロパイロット」が搭載されたのは、2016年に誕生した5代目のセレナだった。家族のためのミニバンだからこそ、セレナは長距離運転での疲労軽減等が重要。ゆえに、プロパイロットが早々と搭載されたのだ。

    Q3.今、どこまでできるようになったの? A.いよいよハンズオフ*3ドライブが可能に!

    Q3.今、どこまでできるようになったの? A.いよいよハンズオフ*3ドライブが可能に!

    ハードウェアの進化と
    ソフトウェアの改良によって実現。

    2017年から日産は、新世代のプロパイロット技術を搭載したインフィニティQ50ベースの実験車両で、度重なる公道テストを行ってきた。本実験車両には12個のカメラ、9個のミリ波レーダー、6個のレーザースキャナー、12個のソナー、HDマップが搭載されており、これらを組み合わせて使用することで車両の周囲360°の情報と自車の正確な位置を把握し、複雑な道路環境を自動運転で滑らかに走行することを可能にしている。乗員に安心感を与える、人間が運転しているかのようなスムースな移動は、ハードウェアの進化と増加し続けるソフトウェアの改良によって実現した。この技術がプロパイロット2.0につながっているのだ。

    Q4.どのくらい「プロパイロット」は普及しているの? A.累計35万台*4を超えて、まだまだ増加中。

    Q4.どのくらい「プロパイロット」は普及しているの? A.累計35万台*4を超えて、まだまだ増加中。

    日本国内だけでなく、
    北米やヨーロッパでも普及。

    2016年、セレナに初めて搭載されたプロパイロットは、翌2017年にはエクストレイルと日産リーフ、2019年にはデイズにも採用された。世界を見渡すと、アメリカとヨーロッパで販売している日産リーフにもプロパイロットが装備されており、その搭載車の販売台数は国内外累計で35万台を記録。今後も採用車種を増加していき、日産の中期計画では20車種に搭載させ、20の市場に向けて投入していく予定だ。

    Q5.「プロパイロット」はどうやって操作するの? A.簡単な操作でセット完了。

    Q5.「プロパイロット」はどうやって操作するの? A.簡単な操作でセット完了。

    高速道路に乗ったら、
    ボタンを親指で押すだけ。

    ステアリングの右スポークに設置された「PILOT」ボタンをワンプッシュすると、メーター画面に「SETを押すとプロパイロットを開始します」と表示される。そこで同じくステアリング上にある「SET」ボタンを押し、車速を設定するだけでシステムがスタートと、簡単な操作で完了。この操作はプロパイロット搭載車、すべてに共通するものとなっている。

    Q6.「プロパイロット」は何かに応用されているの? A.高い技術力で応用範囲も拡大中。

    Q6.「プロパイロット」は何かに応用されているの? A.高い技術力で応用範囲も拡大中。

    ProPILOT Park RYOKAN

    様々な分野に進化や変革の可能性を。

    プロパイロットの技術は、他の分野に応用されている。たとえば、車載カメラや衝突防止システムなどの機能を使い、サッカー場のピッチのラインを20分で自動的に引くことを可能にする「ピッチアール」。プロパイロット パーキング技術から発想したスリッパや座布団が自動で定位置に移動する、箱根の老舗旅館が舞台のProPILOT Park RYOKANなど、応用範囲が拡大中だ。

    Q7.自動運転はどう進化するの? A.AIやシステムのサポートを忘れるほど「自然で、思い通り」なものに。

    Q7.自動運転はどう進化するの? A.AIやシステムのサポートを忘れるほど「自然で、思い通り」なものに。

    認知・判断・操作をサポートしつつ、
    人にとって心地よい走りを実現していく。

    日産は自動運転について「ある時はアクティブに運転を楽しみ、ある時は運転から解放され、より創造的で楽しい移動を楽しめることが大切」だと考えている。2015年に発表したニッサンIDSコンセプトは、そういった方向性を具現化したコンセプトカー。あらゆる場面においてドライバーの好みに合わせて走行し、ドライバーや同乗者が安心して移動できる。たとえば、PD(プロパイロットドライブ)モードでは、ドライバーの好みを熟知したAIがパートナーとなり自動で操縦。まるでドライバー自身が運転しているかのような感覚を得られるのと同時に、ミスのない走りを提供。一方でMD(マニュアルドライブ)モードでは、ドライバーの意思でクルマを操ることができ、胸のすくような加速や安定したコーナリングを楽しめる。万が一、危険が差し迫った場合にはシステムが最適なアシストを行うのだ。

    IDSコンセプトのインテリア。PDモードを選択するとステアリングが姿を消す。 IDS Concept & Nissan IMx ドライバーが運転に一切介在しない完全自動運転、居心地のいい空間などによって、移動する楽しさをさらに広げた電気自動車のコンセプトカー。IDS(上)は2015年、IMx(右)は2017年に発表。

    Q8.日産は未来をどう予想しているの? A.デジタルと現実世界が融合する。

    Q8.日産は未来をどう予想しているの? A.デジタルと現実世界が融合する。

    リアルとバーチャルが
    可視化される世界。

    「Invisible-to-Visible(I2V)」は、リアルとバーチャルの世界を融合し、ドライバーが見えないものを可視化する未来のコネクテッドカー技術。車内外のセンサーが収集した情報とクラウド上のデータを統合することで、クルマの周囲だけでなく、建物の裏側やカーブの先を映し出したりすることが可能となり、ドライバーは運転により自信をもてるようになる。さらに、3DのAR(拡張現実)アバターとして車室内に現れ、車内で運転スキルをアドバイスしてくれるなど、ドライブがさらに楽しくなるという。

    Nissan IMs&IMQ 見えなかったものが可視化されるI2Vが搭載されたコンセプトカー。100%電気で走るIMs(右)はスポーツセダンを、IMQ(下)はe-POWERを搭載するクロスオーバーカーを表現した。

    I2Vのデモンストレーション用のコックピット(左)と、通常では見えていない景色を映し出している様子(右)。

    • *1 車線に対する進路のズレを減らし、直進性を高めて修正操舵を減らすシステムが世界初(2013年11月現在 自社調べ)。
    • *2 高速道路の直線路走行時、車線を維持するための操作を支援することで運転者の疲労を軽減させる直線路車線維持支援装置の市販車
      (シーマ)への搭載が世界初(2001年1月現在 自社調べ)。
    • *3 同一車線内でのハンズオフはドライバーが常に前方に注意して、道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態に限り、許可されます。
    • *4 2019年5月時点。

    ※運転支援システムは、ドライバーの安全運転を補助するものであり、あらゆる状況での衝突回避や、障害物の検知・警報、運転支援をするものではありません。システムの能力には限界があり、天候や路面状況などによっては作動しないことがありますので、システムだけに頼った運転はせず、天候や路面状況に合わせた運転、周囲の車両・歩行者の確認、十分な車間距離の確保など、安全運転を心がけてください。先進技術・機能の設定条件は、車種・グレードにより異なります。詳しくはカーライフアドバイザーまでお問い合わせください。

    ※本記事は2019年8月28日時点の情報を元に作成されております。