スカイラインのニューモデルが登場し、新たに世界初*1の運転支援システム「プロパイロット 2.0」が加わった。
その搭載した理由などについて、新型スカイラインの開発を主導した徳岡茂利に話を聞いた。
スカイラインには、いつの時代も最先端技術が投入されてきた。今回の大きな成長では、プロパイロット 2.0*2*3が搭載され、世界初*1のインテリジェント高速道路*4ルート走行が可能に。これはナビで目的地をセットし走行を開始すると、高速道路上において、追い越しや分岐なども含めてシステムが出口までの走行を支援してくれるものだ。さらに、同一車線内であればハンズオフ*5運転もできる。
スカイラインのニューモデルが登場し、
新たに世界初*1の運転支援システム
「プロパイロット 2.0」が加わった。
その搭載した理由などについて、
新型スカイラインの開発を主導した徳岡茂利に話を聞いた。
スカイラインには、いつの時代も最先端技術が投入されてきた。今回の大きな成長では、プロパイロット 2.0*2*3が搭載され、世界初*1のインテリジェント高速道路*4ルート走行が可能に。これはナビで目的地をセットし走行を開始すると、高速道路上において、追い越しや分岐なども含めてシステムが出口までの走行を支援してくれるものだ。さらに、同一車線内であればハンズオフ*5運転もできる。
誕生から約60年もの間、最先端技術への挑戦が積み上げられてきた、日産のシンボルと呼べる存在。新型には、ハイブリッド車とガソリン車、最高出力400PSを超えた3.0L V6ツインターボエンジンを積む400Rグレードを用意、ハイブリッド車にはプロパイロット 2.0を標準装備した。知能化された走りと本能を刺激する走り。その2つを味わえる。
「日産は、安全と信頼を追求し続けている自動車メーカー。スカイラインはそのシンボルだからこそ、プロパイロット 2.0を搭載させるのに最もふさわしかったのです」
徳岡茂利は、搭載の理由について胸を張って語る。
「3D高精度地図データと360度センシングを組み合わせて正確なハンドリング制御を行うプロパイロット 2.0は、高性能なシャシーを組み合わせることで正確さがより増します。次世代ステアリング、DAS(ダイレクトアダプティブステアリング)とグローバル市場で鍛え上げられたサスペンションをもつスカイラインは、プロパイロット 2.0の技術をフルに活かすことができるのです」
現在まで貫かれているスカイラインのアイデンティティに走りの楽しさがある。その点はプロパイロット 2.0によってどう変わるのか。
「一言で言うと、楽しみ方が変わると考えられます。プロパイロット 2.0がもたらすのは疲労軽減や安心感。ドライバーへのプレッシャーが減り、長距離運転のモチベーションが上がるかもしれない。つまり、クルマを操縦し走らせる楽しみを残しつつ、プロパイロット 2.0を選択すれば、出かけた先でのワクワクを期待しながら快適かつ安全に移動できるのです」
また、プロパイロット 2.0と連携する「Nissan Connect」も見逃せない機能だ。
「なかでもプロパイロット緊急停止時SOSコール*2はこれまでのコネクトサービスとは一線を画しています。ドライバーがシステムの警報に反応しないときは、システムがハザードを点灯し、他車に注意を喚起しながら減速を開始、最終的には停車します。その際、自動的に緊急通報センターと音声接続され、必要に応じて緊急車両が手配されます。これはプロパイロット 2.0のシステムがあってこそ、成り立つ機能なのです」
ナビゲーションシステムで目的地を設定し、高速道路の本線に合流するとナビルート走行を行い、車線変更を伴う追い越しや分岐なども含めて、システムがルート上にある高速道路の出口までの走行を支援。さらに、状況に応じて同一車線内のハンズオフも可能にしたプロパイロット 2.0の最先端技術を紹介しよう。
新型スカイラインに搭載されているカメラ、レーダー、ソナーは、それぞれ7個、5個、12個にも及ぶ。それらを駆使し、高速道路*4を走行中に360度、全方位的に、周りを走っている車両の複雑な動きもリアルタイムにしっかりと把握している。また、白線、標識などの位置、内容を読み取り、GPSと「3D高精度地図データ」で自車の正確な場所を測ることでプロパイロット 2.0*2*3は成り立っている。それによって、ハンズオフドライブ*5でも熟練したドライバーが運転しているかのような、滑らかな走行を実現することができるのだ。
プロパイロット 2.0の走りの要とも言える「3D高精度地図データ」は、すべてのレーン区分線情報、速度標識、案内標識など、さまざまな情報をより正確な位置で記録した空間的な地図だ。高速道路のカーブ曲率や路面の傾斜、分岐・合流などの道路情報をセンチメートルレベルの緻密さでデータ化しているため、自車は道路との位置関係を常に把握することができる、なくてはならないデータである。分岐や出口を考慮し、レーンレベルの走行を計画できるナビ連動ルート走行も360度センシングと、この3D高精度地図データの組み合わせがプロパイロット 2.0の実現を可能にしているのである。
カメラで見える範囲より先のカーブや勾配といった道路状況の先読み、滑らかな速度コントロール。分岐や出口を考慮したナビ連動ルート走行。安定したステアリング制御を実現できることなどが、高速道路の形状をセンチメートルレベルの細かさで詳細にデータ化した、「3D高精度地図データ」使用のメリットとして挙げられる。
360度センシングの情報やプロパイロット 2.0の作動状態、車線変更の提案やハンズオフの可否などを、わかりやすく7インチの大画面とカラーグラフィックスで表示するアドバンスドドライブアシストディスプレイ。プロパイロット 2.0の運転情報を投影し、前方視界からの少ない視線移動での確認を可能にすることで安全運転に貢献するカラーヘッドアップディスプレイ。ドライバーの顔の向き、目の開閉状態を赤外線カメラで検出する、インパネ上部に設置されたドライバーモニター。インテリジェント インターフェースはその3つから成る。
ドライバーが前方を注視していないとドライバーモニターが判断すると警報を発する。反応がない場合、他車に注意喚起しながら減速~停止。「プロパイロット緊急停止時SOSコール*2」により、緊急通報センターと自動的に音声接続され、必要に応じて緊急車両が駆けつける。
新しいセレナでは全方位の安全をアシストする「360°セーフティアシスト」が加わり、全車に標準装備した。
NEWセレナの開発を担当した中谷信介に進化の理由を尋ねた。
セレナはこれまで「家族のミニバン」という重要な役目を担い続けてきた。そして、楽しさをサポートする家族のためのクルマというテーマのもとに開発され、高速道路での単調な渋滞走行と長時間の巡航走行をサポートするプロパイロット*8を搭載した5代目で、安全性、快適性、利便性が高みへと到達。今回の新しいセレナでは、そのキャラクターがより成熟した。
その象徴が自車の360度の範囲、つまり全方位を網羅する運転支援システムである。前方、側方、後方、すべてを常に見つめ、安全運転をしっかりとアシストする。さらに、プロパイロットがより精度を増したことで、街中、遠方、あらゆるシーンにおいて、さらに活躍するミニバンとなった。
新しいセレナでは全方位の安全をアシストする
「360°セーフティアシスト」が加わり、
全車に標準装備した。
NEWセレナの開発を担当した中谷信介に進化の理由を尋ねた。
セレナはこれまで「家族のミニバン」という重要な役目を担い続けてきた。そして、楽しさをサポートする家族のためのクルマというテーマのもとに開発され、高速道路での単調な渋滞走行と長時間の巡航走行をサポートするプロパイロット*8を搭載した5代目で、安全性、快適性、利便性が高みへと到達。今回の新しいセレナでは、そのキャラクターがより成熟した。
その象徴が自車の360度の範囲、つまり全方位を網羅する運転支援システムである。前方、側方、後方、すべてを常に見つめ、安全運転をしっかりとアシストする。さらに、プロパイロットがより精度を増したことで、街中、遠方、あらゆるシーンにおいて、さらに活躍するミニバンとなった。
ミニバンに求められる価値を追求し、具現化し続けてきたセレナ。今回の進化でその価値はいよいよ極まった。安全性、快適性、利便性の向上はもちろん、フロントフェイスがよりアグレッシブかつスタイリッシュに刷新され、家族のニーズに応えインテリアも生まれ変わった。家族に人気の装備をすべて詰め込んだ特別な1台である。
「家族を乗せて遠出するユーザーが多いセレナは、『BIG! EASY! FUN!』が基本コンセプト。広々とした快適な室内空間があり、運転がしやすく、ゆえに家族との時間を楽しく過ごせる。それらを支えているのが安全性の追求なのです」
中谷信介自身、5代目セレナのオーナーなのだと言う。これまで、電車や飛行機などの交通機関で行くしかなかった距離も、プロパイロットを装備したセレナによって苦にならなくなったと実感しているそうだ。
「運転中のストレスを軽減できると疲労が減って、より運転に集中することが可能となります。新しいセレナでは、そうした狙いのもと全方位運転支援システムを全車に標準設定しました。これにより、高速道路での車線変更などは、死角になりやすい後側方や後方のクルマの動きも検知できるようになるため、結果としてレーンチェンジをすることすら楽しいミニバンに仕上げることができました」
プロパイロットの進化についても、ドライブ好きな中谷は目を輝かせ、もはやプロパイロットなしで高速道路を走りたくないと、笑ってみせた。
「あらゆる制御が自然なフィーリングとなり、高速道路での運転がより安全になっただけでなく、実に楽しくなりました。たとえば、追い越し時の加速はウインカーを出してハンドルを操作しただけで自然に行われるのですが、その動きがとてもスムース。先進技術とチューニングが見事に融合した結果なのです」
最先端技術による安全を追求すると、従来とは異なる楽しさが生まれる。新しいセレナはそれを証明したのだ。
今回の新しいセレナに加わったのは、後側方や後方から接近する車両の動きにも備える運転支援システム。
安全性を追求する背景にある、事故のない社会を目指す、日産車のかかわる死者数実質ゼロ(ゼロ・フェイタリティ)という考え方、より堅固なバリアを纏った新しいセレナの安全の全貌に触れる。
前も
前走車や対向車に迷惑をかけずに
遠くまで照らす、先進のハイビーム。
先進ライト
〈アダプティブLEDヘッドライトシステム*8*7またはハイビームアシスト*9*12〉
横も
車両との接触を回避するよう、
ドライバーのステアリング操作をアシスト。
インテリジェント BSI
(後側方衝突防止支援システム) +BSW(後側方車両検知警報)*6
前後も
駐車場での急加速を抑制し、壁や歩行者*10との衝突回避を支援。
踏み間違い衝突防止アシスト*11
後ろも
目視では確認の難しい視界の悪い場所での後退時にも、近づいてくるクルマを検知して警告音で注意を喚起。
RCTA(後退時車両検知警報)*7
プロパイロット*13
インテリジェント
アラウンドビューモニター*13
(移動物 検知機能付)
インテリジェント
パーキングアシスト*13
(駐車支援システム)
インテリジェント
ルームミラー*12
日産は安全技術の開発を追求し始めた当初から、現実で起きている事故の分析に取り組み、そのデータをもとにした安全なクルマづくりを進めてきた。事故のない社会を目指し、日産車のかかわる死者数実質ゼロ(ゼロ・フェイタリティ)を目標に、さまざまな取り組みをしている。今回、新型セレナの全車に標準装備することとなった360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)によって、その目標により近づくことができるようになった。後側方をカバーするインテリジェント BSI/BSW(後側方衝突防止支援システム/後側方車両検知警報)、後方をカバーするRCTA(後退時車両検知警報)の新たな機能設定によって、全方位において死角をカバーし、さらなる堅固なバリアが完成。
安全を確保するために、さまざまな技術が積み重なり、交差し合っているのだ。
※運転支援システムは、ドライバーの安全運転を補助するものであり、あらゆる状況での衝突回避や、障害物の検知・警報、運転支援をするものではありません。システムの能力には限界があり、天候や路面状況などによっては作動しないことがありますので、システムだけに頼った運転はせず、天候や路面状況に合わせた運転、周囲の車両・歩行者の確認、十分な車間距離の確保など、安全運転を心がけてください。先進技術・機能の設定条件は、車種・グレードにより異なります。詳しくはカーライフアドバイザーまでお問い合わせください。
※本記事は2019年8月28日時点の情報を元に作成されております。